会長挨拶

 全国農村整備建設業協会(全農建)は、地域の農業農村整備建設業者が組織する団体の経営の改善、並びに会員相互の連絡親睦を図り、広く社会の信頼に応え業界の健全な発展を図ることを目的として、平成12年に設立されました。

 設立当時19県でスタートいたしましたが、その後、国の農業農村整備予算の大幅な削減等、私どもにとって厳しい時代を迎えたことに伴い、残念ながら本会を去る決断を余儀なくされた会員が相次ぎ、現在の会員数は12県となっております。

 発足当初は親睦的な要素が強かった本会ですが、近年では国への予算確保の要請のほか、制度の新設や拡充、設計・積算基準の見直しなどについて広く農林水産省幹部の皆様や、土地改良の代表である進藤金日子・宮崎雅夫両参議院議員との意見交換会を実施して、大きな成果を上げることができております。

 特に工事の設計・積算関係では、農林水産省の基準は基本的にこれまで国営事業等大規模な工事を念頭に体系づけられてきていたことから、必ずしも中小規模の工事の現場には適さない場合もありましたが、近年では国の設計・積算を担当される皆様方に私どもから現場の実態をお話しできる機会もご提供いただき、意見交換することによって大きく改善を図ることが出来ました。

 これは個々の県の活動では出来なかったことで、会員として複数の県がまとまることで初めて可能となりました。

 今後さらに私たちの要望を実現していくためには、さらに多くの仲間を得て、大きな塊となって声を上げ続けることがより効果的です。私たちの活動の趣旨にご賛同いただく会員を増やしていけるよう努力し、農業農村整備事業(土地改良事業)を一層推進させるために邁進してまいります。

                         全国農村整備建設業協会会長 木全哲久