農林水産省のご担当の皆様との意見交換会の実施や、農林水産省農村振興局幹部の皆様並びに進藤金日子・宮崎雅夫両参議院議員への要請活動・意見交換の結果、以下のとおりの成果をあげることが出来ました。
令和3年度まで
〇狭小部、軟弱地盤等で現場との乖離が指摘されているほ場整備の国の歩掛りが見直されました。
〇材料単価調査について、「3%以上の変動で四半期ごと」から「実勢価格で毎月調査する」に改正されました。
〇国交省に比べ低いとの声がある「農道工事」と「河川及び排水路工事」の諸経費率を国交省と共同で調査されて統一されました。
〇敷鉄板等の仮設費の計上、現場条件に合わせた設計変更(増額等)を徹底するよう国から各都道府県に通知文書が出されました。
〇他省庁の工事と比べて負担が大きい農家や住民との調整等に係る経費を環境現場改善費として率計上できるようになりました。
〇歩掛等の調査について、補助事業等への適用を視野に入れた歩掛となるよう、調査対象工事について、現場条件などを踏まえた選定方法に見直されました。
〇施工機械の現場内回送、準備工として行う除根・除草等の経費が追加計上できるようになりました。
〇一日未満で完了する小規模作業経費が追加計上できるようになりました。
〇施工性、技能者不足に対応するための二次製品活用に係る通知を国から各都道府県に出していただきました。
令和4年度
〇畦畔整形費用の適正な積算を徹底するため、国において歩掛りを新たに制定していただきました。
〇土地改良事業特有の工種であるため池工事について、国において諸経費率を新たに制定していただきました。
〇農家や住民との調整等に係る経費として導入された現場環境改善費について、令和4年度から実績を踏まえた率調整が行われるようになりました。
〇ため池工事の積算の省力化を図るため国において「ため池工事積算の手引き」を令和4年度作成予定です。
〇単品スライド適用の際、受注者が「実際の購入価格」が適当な金額であることを証明できれば、発注者の「積算単価」より高い場合であっても、受注者の「実際の購入価格」を採用することができるようになりました。
令和5年度
〇令和5年4月に「ため池工事積算マニュアル(案)」を配布していただきました。
〇公共工事設計労務単価(全国全職種平均値)を実勢価格に合わせて11年連続で改訂(上方修正)していただきました。特に令和5年度は令和4年度に比べ、+5.2%の大幅アップとなりました。
全国農村整備建設業協会のホームページ https://zennouken.com/index.html